薄毛の治療法を調べると、ほとんどの人が目にするのがミノキシジルです。
最近では女性用のミノキシジルも販売されており、
以前より購入するのが一般的になりました。
その一方で、
「ミノキシジルって本当に女性にも使えるの?」
「副作用があるって聞いたけど大丈夫?」
と気になる人も少なくないはずです。
はじめに結論をお伝えすると、
ミノキシジルは女性型脱毛症(FAGA)に対して発毛効果が認められている成分です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、女性型脱毛症へのミノキシジル外用が推奨されています。
ただし、ミノキシジルを使うときには注意点があります。
女性が自己流で男性用の製品を使ったり、
海外製の薬を個人輸入したりするのはオススメできません。
また、急に抜け毛が増えた場合や、髪が斑状に抜けている場合は、
ミノキシジル以外の治療が必要になります。
この記事では、薄毛治療を検討している女性に向けて、以下の内容をわかりやすく解説していきます。
- 女性が使用できるミノキシジル外用薬の効果
- 内服薬との違い
- 副作用、使用できない人
- 市販薬と医療機関の選び方
ミノキシジルで薄毛を改善したいけど、迷っている人はぜひ参考にしてください。
【結論】女性の薄毛にはミノキシジル外用薬がオススメ
ミノキシジル外用薬は、頭皮へ直接塗って使う薄毛の治療薬です。
国内では、女性型脱毛症に対する発毛剤として、
ミノキシジル1%を配合した一般用医薬品が販売されています。
ミノキシジルの主な効果は、発毛、育毛、抜け毛の進行予防です。
そのため、女性型脱毛症の女性にとって有効な治療法として、
多くの医療機関で使用されています。
ただし、ミノキシジル外用薬は、女性に起こるすべての抜け毛へ使用できる薬ではありません。
以下のような場合は、ミノキシジルでは改善ができないため、原因に合わせた治療が必要です。
- 円形脱毛症
- 甲状腺疾患による脱毛
- 出産に伴う脱毛
- 急激なダイエットによる脱毛
- 皮膚の炎症を伴う脱毛
- 抜け毛が急に増えた場合
- 髪が斑状に抜けた場合
- 薄毛と同時に体調不良が出ている場合
上記のような場合は、先に皮膚科などの医療機関を受診してください。
原因が分からないまま市販薬を使い続けると、必要な治療の開始が遅れるだけでなく、
脱毛が進行してしまうことがあります。
ミノキシジルの外用薬と内服薬の違い
薄毛治療で使われるミノキシジルには、
頭皮へ塗る外用薬と、錠剤を服用する内服薬があります。
それぞれどんな違いがあるのか見ていきましょう。
| 比較項目 | 外用薬 | 内服薬 |
|---|---|---|
| 使用方法 | 薄毛が気になる部分の頭皮へ塗る | 錠剤を服用する |
| 国内での位置づけ | 女性型脱毛症に対する一般用医薬品 | 薄毛治療薬として国内未承認 |
| 皮膚科学会 ガイドライン | 女性型脱毛症に推奨 | 女性の使用は非推奨 |
| 主な副作用 | ・頭皮の発疹 ・腫れ ・かゆみ ・かぶれなど | ・動悸 ・息切れ ・むくみ ・血圧への影響など |
| 入手方法 | ・医療機関で処方 ・ドラッグストア(低濃度のみ) | ・医療機関で処方 |
ミノキシジル外用薬
外用薬は、薄毛が気になる部分の頭皮へ直接使用します。
女性向けの市販薬にはミノキシジル1%が配合されており、
第1類医薬品としてドラッグストアなどで購入できます。
また、皮膚科や薄毛専門クリニックでは2%のミノキシジルが処方されています。
市販のミノキシジルで効果が出ない場合には選択肢になります。
男性用にはミノキシジル5%製品がありますが、
女性に対する安全性が確認されていませんので、
男性用ミノキシジルは使用しないでください。
ミノキシジル内服薬
ミノキシジル内服薬は、薄毛治療専門のクリニックで処方されています。
ただし、日本では薄毛治療薬として承認されていません。
絶対に使ってはいけないというものではありませんが、
外用薬に比べて副作用が大きいことに注意しましょう。
なお、インターネットで個人輸入した内服薬を使用するのはオススメできません。
ミノキシジル外用薬の特徴
ミノキシジルの特徴① 発毛・育毛と抜け毛の進行予防

ミノキシジルには以下の働きがあるおかげで、
発毛や育毛、抜け毛の進行予防が期待できます。
- 頭皮の血流を良くする→髪に必要な栄養が届く
- 髪の成長をサポートする→毛根に作用して、ヘアサイクルを整える
ただし、全員に同じように効果が出るわけではありません。
薄毛の原因や進行の程度によって結果は異なります。
ご自身の症状に合うか判断できない場合は、皮膚科や薄毛専門クリニックを受診してください。
ミノキシジルの特徴② 効果を得るには継続が必要
女性用ミノキシジル外用薬は、効果を得るために1日2回、少なくとも6か月間使用する必要があります。
毛髪はすぐに伸びるものではないため、数週間で効果が出ないからといって中止しないようにしましょう。
一方、6か月使用しても、症状が改善されない場合は、
使用を中止して医療機関へ相談してください。
女性型脱毛症以外の原因が関係している可能性があります。
ミノキシジルの特徴③ 使用をやめると徐々に元の状態へ戻る
ミノキシジルの発毛効果を維持するには、継続が必要です。
使用を中止するとミノキシジルの作用がなくなり、
時間の経過とともに使用前の状態へ戻っていってしまいます。
長期間使用する可能性があるため、1日2回の塗布を続けられるか、
毎月の費用は問題ないかも考えて選びましょう。
女性がミノキシジルを使ったときの副作用
ミノキシジル外用薬は女性型脱毛症に推奨されていますが、
一部の人には副作用が出ることが知られています。
使用中は、頭皮だけでなく、体調にも普段と違う症状がないか注意してください。
ミノキシジルの副作用① かゆみ・腫れ・頭痛
女性用ミノキシジル外用薬の副作用には、以下のようなものがあります。
- 頭皮の発疹や腫れ
- かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位が熱くなる感覚
- 頭痛、めまい、気が遠くなる感覚
- 胸の痛み、脈が速くなる
- 急激な体重増加
- 手足のむくみ
症状が現れた場合は使用を中止し、製品の説明書を持って医療機関を受診しましょう。
ミノキシジルの副作用② 初期脱毛
ミノキシジルの使用を始めたあと、一時的に抜け毛が増えることがあります。
これは、ミノキシジルの作用によって毛周期が切り替わり、
休止期にあった古い髪が抜ける初期脱毛という現象です。
初期脱毛は、ミノキシジルが毛包へ作用し始め、効果が現れる過程で見られる反応で、
1〜2ヶ月でおさまることがほとんどです。
ただし、初期脱毛が起きた人すべてに十分な発毛効果が出ると保証するものではありません。
長期間抜け毛が続く場合、頭皮の強いかゆみや腫れ、動悸などを伴う場合は、
使用を中止してクリニックへ相談しましょう。
薄毛治療にミノキシジルを使用できない人
ミノキシジルは、人によっては使用できないことがあります。
どんな場合に使用できないのか見ていきましょう。
妊娠中・授乳中・20歳未満の人
妊娠中の人、妊娠している可能性がある人、授乳中の人は、
ミノキシジル外用薬を使用できません。
出産後に抜け毛が増えることもありますが、
その場合はミノキシジルは適切な治療ではないので、
婦人科を受診することをオススメします。
また、20歳未満の人も使用できません。
国内の試験で安全性が確認されていないため、
若年者の薄毛は皮膚科へ相談しましょう。
急な抜け毛や斑状の脱毛がある人・頭皮に異常がある人
抜け毛が急に増えた場合や、髪が円形または斑状に抜けている場合は、
女性型脱毛症以外の原因が考えられますので、
ミノキシジルを購入する前に皮膚科を受診してください。
また、頭皮に傷、湿疹、炎症がある場合も皮膚科での治療が必要です。
こうした症状に対してミノキシジルは効果が見込めないため、
使用しないように注意しましょう。
心臓・腎臓・甲状腺疾患がある人
ミノキシジルは血圧へ影響するため、以下に当てはまる人は、
使用前に医療機関を受診してください。
- 高血圧
- 低血圧
- 心臓や腎臓に疾患がある人
また、甲状腺疾患がある人も事前に医師へ相談しましょう。
甲状腺疾患による脱毛は、女性型脱毛症とは治療方法が異なります。
薄毛だけでなく、疲れやすさ、動悸、体重の増減などがある場合は、
内科で診てもらう必要があります。
薄毛にミノキシジルを使うべきか判断するには?
ミノキシジルは女性の薄毛に有効な成分ですが、
ミノキシジルが適している人と、そうでない人がいます。
どうやって判断すればいいか見ていきましょう。
| ミノキシジルが適している | ミノキシジルが適していない |
| ・分け目が気になり始めた人 ・髪全体のボリュームが減っている人 ・年を重ねるごとに髪が細くなっている人 | ・急に抜け毛が増えた人 ・頭皮に炎症がある人 ・甲状腺の病気、高血圧、低血圧の人 ・妊娠中、授乳中の人 ・20歳未満の人 ・局所的に髪が抜けている人 |
ミノキシジルが適しているケース
ミノキシジルは、徐々に分け目が広がっている場合や、
加齢に伴って髪のボリュームが減っている場合、
髪がだんだん細くなっていく場合に使用されます。
これらは女性型脱毛症の人に多く見られる症状です。
男性と同じように、女性の薄毛も少しずつ進行していくものですので、
気になった時点で早めに対策を打つのがオススメです。
薄毛治療と聞くとある程度年齢を重ねてからするものと思われがちですが、
近年では人生の早い段階で薄毛を気にし始める人が少なくありません。
当サイトが行った薄毛治療のアンケートでは、
30代から治療を始める人が最も多いという結果が出ています。
ミノキシジルが適していないケース
1つ上で紹介したケースとは反対に、
女性型脱毛症以外の場合はミノキシジルは有効ではありません。
すでに解説しているミノキシジルが使用できない人に当てはまる場合は、
ミノキシジルを使用せずに、該当する医療機関を受診しましょう。
| 診療科 | 症状/疾患 |
| 内科 | ・甲状腺疾患 ・高血圧 ・低血圧 ・心臓、腎臓疾患 |
| 皮膚科 | ・頭皮の炎症、乾燥 ・円形脱毛症 ・急な抜け毛の増加 |
| 婦人科 | ・産後の抜け毛 |
薄毛の原因が分からない場合は医療機関へ
女性の抜け毛には、上で解説した原因以外にも、
栄養不足、ストレス、薬の影響などが関係する場合があります。
薄毛の原因がわからない場合は、まず皮膚科または内科を受診しましょう。
医療機関での検査を受けることで、ご自身ではわからない原因を探ることができます。
特に内科系の疾患の場合、検査なしで原因を見つけることが非常に難しくなります。
間違った対策を続けた結果、病気が重くなってしまうこともあるため、
迷ったら早めに病院やクリニックを受診するようにしてください。
ミノキシジル外用薬の正しい使い方
ミノキシジルの使い方① 使用量と回数を守る
一般的な女性用ミノキシジル外用薬は、1回1mLを1日2回、脱毛している頭皮へ塗布します。
商品によって容器の使い方が異なるため、使用前に説明書をよく読みましょう。
多く塗ったり、1日の回数を増やしたりしても、効果が高まるわけではありません。
塗り忘れた場合にまとめて使用することも避けてください。
ミノキシジルの使い方② 乾いた頭皮へ塗る
ミノキシジルは髪ではなく、薄毛が気になる部分の頭皮へ塗ります。
洗髪後に使用する場合は、髪と頭皮を十分に乾かしてから塗布してください。
使用後は手を洗い、薬液が目や顔につかないよう注意しましょう。
頭皮以外についた場合は、水で洗い流してください。
使用中に発疹、強いかゆみ、胸の痛み、動悸、むくみなどが現れた場合は、
使用を中止して医療機関を受診しましょう。
ミノキシジルの使い方③ 6か月使用しても改善しない場合は中止する
ミノキシジルを6か月使用しても薄毛が改善しない場合は、使用を中止してください。
発毛していなくても、細く短い抜け毛が減ることは改善の目安になります。
一方、産毛や軟毛が増えず、抜け毛も減らない場合や、
さらに薄毛が進んでいる場合は、別の脱毛症が考えられます。
ミノキシジルの使い方④ 男性用製品や個人輸入品は使用しない
男性用のミノキシジル5%は、女性には使用できません。
海外製の高濃度外用薬や、ミノキシジル内服薬を個人輸入するのも避けましょう。
偽造品や品質の問題に加え、副作用が原因で障害が残っても
国内の医薬品副作用被害救済制度の対象にならない可能性があります。
まとめ
女性型脱毛症(FAGA)には、ミノキシジルが効果的です。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは外用薬が推奨されており、
ドラッグストアや皮膚科、薄毛専門クリニックでミノキシジルを入手することができます。
一方、ミノキシジル内服薬は薄毛治療薬として国内承認されておらず、
外用薬に比べて副作用が大きいことが懸念点です。
男性用の高濃度製品や個人輸入品を自己流で使うのは避けてください。
分け目や頭頂部が徐々に薄くなっている場合は、
ミノキシジルを使うことで改善が見込めます。
反対に、抜け毛が急に増えた、髪が斑状に抜けた、
頭皮の炎症や体調不良がある場合は、ミノキシジルでは解決しない可能性が高いため、
先に皮膚科や内科を受診しましょう。


