女性の薄毛治療が保険適用になるケースを解説|自由診療との違いとは?

女性 薄毛治療 保険適用

女性の薄毛治療を検討するとき、
「健康保険が使えないと、毎月の治療費を払い続けられるか不安」
と感じる人もいると思います。
保険が使えるかどうかで自己負担額が変わるため、
治療を始める前に知っておきたいところです。

結論からお伝えすると、
女性型脱毛症(FAGA)に対する発毛治療は、原則として健康保険が適用されません
診察料や薬代、施術費用は全額自己負担となります。

ただし、円形脱毛症や頭皮の病気、甲状腺疾患などが抜け毛に関係している場合は、
原因となる病気の診察・検査・治療に保険が使えます。
薄毛の原因によって扱いが変わるため、
「女性の薄毛はすべて自由診療」と決めつけるのも正しくありません。

この記事では、薄毛治療を検討している女性に向けて、
以下の内容をわかりやすく解説していきます。

この記事でわかること
  • 女性の薄毛治療が保険適用になる可能性があるケース
  • 症状ごとの受診先
  • 医療費控除や高額療養費の扱い
  • 費用を抑えながら治療する方法

自分がどの医療機関へ相談すればよいか判断するために役立ててください。

女性型脱毛症の治療は原則として保険適用外

薄毛の原因原則的な扱い
女性型脱毛症保険適用外の自由診療
円形脱毛症
頭皮の病気
治療内容によって保険適用になる場合がある
甲状腺疾患
鉄欠乏性貧血
医学的に必要な診察・検査・治療は保険適用になる場合がある

女性型脱毛症の治療は、多くの医療機関で自由診療として提供されています
自由診療には公的医療保険が使えないため、窓口で支払う金額は3割ではなく10割です。

保険証やマイナ保険証を持参しても、自由診療部分の料金は安くなりません。
保険が使えるかどうかは、受診する場所が皮膚科か薄毛治療専門クリニックかではなく、
診断名と実際に受ける診療内容によって決まります。

女性型脱毛症の治療が保険適用外になる理由

公的医療保険では、保険診療として認められた診察・検査・薬・処置などが給付の対象です。
女性型脱毛症という病名が付けば、自動的に治療費が保険適用になるわけではありません。

女性型脱毛症に対する発毛治療は、現在の日本では保険診療として扱われておらず、
外見の改善を目的とする自由診療として提供されています。
そのため、発毛を目的とした診察、処方薬、頭皮注射、自毛植毛などの費用は、
原則として全額自己負担です

ここで注意したいのは、保険適用外であることと、
治療の必要性や医学的に効果がないことは別という点です。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、
女性型脱毛症に対するミノキシジル外用が推奨されていますが、
診療ガイドラインは保険診療の対象を決める資料ではありません。

一方、円形脱毛症のように一部の診察や治療が保険診療の対象となる病気でも、
すべての治療法に保険が使えるわけではありません。
たとえば、円形脱毛症に対する局所免疫療法は治療選択肢の一つですが、保険適用外です。
保険が使えるかどうかは病名だけでなく、実際に受ける診察・検査・治療の内容や、薬ごとに定められた対象条件によって決まります。

保険診療と自由診療の違い

保険診療と自由診療では、自己負担の割合だけでなく、
料金の決まり方や選べる治療法も異なります。

比較項目保険診療自由診療
対象保険診療として認められた病気・検査・治療保険適用外の治療や施術
患者の負担年齢や所得などに応じた一部負担原則として全額自己負担
料金診療報酬制度に基づいて算定医療機関が独自に設定
主な例円形脱毛症や皮膚炎などへの保険診療女性型脱毛症の処方薬
頭皮注射
自毛植毛など
高額療養費自己負担額などの条件を満たせば対象対象外

薄毛治療などの自由診療の料金は医療機関によって異なるため、全国一律ではありません
同じ名称の治療でも、薬の種類や濃度、処方量、診察料、検査料によって支払額が変わります。

料金表を見るときは、薬代だけではなく、
初診料・再診料・血液検査料・送料まで含めた金額を調べておきましょう。
初回価格が安い場合は、2回目以降の料金や契約期間も読む必要があります。

保険適用の有無を医療機関へ問い合わせるときは、
「女性の薄毛治療に保険が使えますか」とだけ尋ねるより、
受診目的を具体的に伝える方が回答を得やすくなります。
次の3点を伝えて、初診・検査・治療のどこから自由診療になるかを問い合わせておくと
勘違いをなくすことができます。

  • いつから、どのような抜け方が続いているか
  • 頭皮症状や体調不良も含めて原因を調べたいのか
  • 原因を調べた後に発毛治療も希望しているのか

「初診は保険診療、発毛治療は自由診療」
「原因を調べる診察から自由診療」など、
医療機関によって対応が異なる場合があります。
受診後に想定外の費用が発生しないよう、
予約前に初診料と検査料の扱いまで尋ねておくと安心です。

自由診療では未承認薬や適用外使用が含まれる場合がある

自由診療では、国内で承認されていない薬を使用したり、
国内で承認された薬を承認範囲外の効能・効果や用法・用量で使用したりする場合があります。

厚生労働省は、美容目的の自由診療で使われる薬や医療機器について、
法律上の承認を受けていない場合があると案内しています。
治療を受ける前に、少なくとも次の項目について医師に確認しておきましょう。

治療に確認しておきたいこと
  • 薬や施術の名称
  • 国内での承認状況と使用目的
  • 期待できる効果と効果が現れない可能性
  • 副作用や合併症
  • 副作用が出た場合の連絡先と診療体制
  • 治療を続けた場合の総額

説明を受けても分からない点が残る場合は、その場で契約せず、
質問への回答を聞いてから判断しましょう。
特に複数月の契約では、途中解約の条件や未使用分の返金方法まで読むことが大切です

女性の薄毛治療が保険適用になる可能性があるケース

女性型脱毛症とは別の病気が抜け毛に関係している場合は、その病気に対する診察・検査・治療が保険適用になる可能性があります
保険が使われるのは、原則として原因となる病気を診断し、治療するための費用です。

たとえば、皮膚炎を治療するための塗り薬が保険適用になっても、
女性型脱毛症に対する発毛薬まで同じ扱いになるとは限りません。
以下の症状と受診先を目安に、まず原因を調べてもらいましょう。

気になる症状・状況最初に相談する医療機関主に調べる内容
円形・楕円形に髪が抜けた
短期間で脱毛範囲が広がった
皮膚科円形脱毛症など
頭皮に強いかゆみ、赤み、フケ、痛み、ただれがある皮膚科脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、感染症など
抜け毛とともに、強い疲れ、動悸、体重の増減などがある内科・内分泌内科甲状腺疾患、貧血など
月経量が多い、月経不順、出産後に抜け毛が急増した婦人科または内科貧血、妊娠・出産に伴う脱毛など
薬を飲み始めてから抜け毛が増えた薬を処方した医療機関薬の影響や元の病気との関係
原因が分からない皮膚科頭皮と毛髪の診察、必要に応じた検査

日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、
女性型脱毛症を診断するときは、慢性休止期脱毛、甲状腺に関する病気、貧血、急激なダイエット、薬による脱毛などを除外することが大切とされています。
見た目だけで原因を決めず、抜け方や頭皮の症状、体調も医療機関へ伝えましょう。

円形脱毛症が疑われる場合は皮膚科へ

円形脱毛症は、典型的には円形または楕円形の脱毛斑が現れる病気です。
1か所だけにできるとは限らず、複数の脱毛斑ができる場合や、
頭部の広い範囲へ進む場合もあります。

次のような抜け方が見られたら、まず初めに皮膚科を受診してください。

円形脱毛症が疑われる症状
  • 境目が比較的はっきりした形で髪が抜けている
  • 短期間で脱毛した部分が広がっている
  • 眉毛やまつ毛、体毛も抜けている
  • 爪の表面に小さなへこみがある

円形脱毛症には保険診療で受けられる薬や治療法があります。
ただし、症状の広さ、続いている期間、年齢などによって選択肢が異なり、
すべての治療法に保険が使えるわけではありません。

日本皮膚科学会の「円形脱毛症診療ガイドライン2024」では、
重症の円形脱毛症に使用できる保険診療の薬も示されています。
どの治療が必要かは、皮膚科で脱毛範囲や経過を診てもらったうえで決まります。

脂漏性皮膚炎など頭皮の病気がある場合は皮膚科へ

頭皮に赤みや強いかゆみ、湿ったフケ、かさぶた、痛みなどがある場合は、頭皮の病気が関係している可能性があります。
原因には脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、細菌や真菌による感染症などがあり、症状だけで区別するのは困難です。

この場合、保険適用になる可能性があるのは、頭皮の炎症や感染症を診断・治療するための費用です。
診察の結果、女性型脱毛症も併発していると分かった場合、発毛治療の部分は自由診療になる可能性があります。

市販の育毛剤や頭皮用化粧品を重ねて使うと、刺激によって赤みやかゆみが強くなる場合もあります。
使用しているシャンプー、育毛剤、カラー剤、塗り薬があれば、商品名や使用を始めた時期を皮膚科へ伝えてください。

甲状腺疾患や鉄欠乏性貧血などが疑われる場合は内科へ

髪全体の抜け毛が増えたときは、甲状腺疾患や鉄欠乏性貧血などが考えられます。
抜け毛だけでは病気の有無を判断できませんが、体調に関する症状があるときは内科へ相談してください。

受診の目安になる症状には、以下のようなものがあります。

甲状腺疾患・鉄欠乏性貧血が疑われる症状
  • 強い疲れ
  • 動悸
  • 息切れ
  • めまい
  • 極端な寒がり/暑がり
  • 原因が分からない体重の増減など

月経量が多い、月経不順があるといった場合は、婦人科への相談も選択肢です。

医師が必要と判断した血液検査や、診断された病気への治療には、保険が使える可能性があります。
ただし、病気の治療と並行して女性型脱毛症の発毛治療を受ける場合、発毛治療の費用は別に全額自己負担となることがあります。

薬や病気の治療によって抜け毛が増えた場合は処方医へ

薬の服用を始めた後や、抗がん剤などによる治療中に抜け毛が増えた場合は、薬を処方した医療機関へ相談してください
服用中の薬だけでなく、サプリメントや市販薬も伝える必要があります。

抜け毛が気になっても、自己判断で処方薬を減らしたり中止したりしてはいけません。
元の病気が悪化するおそれがあるためです。
処方医が薬との関係を判断し、必要に応じて用量や薬の種類、今後の治療方法を検討します。

病気そのものや治療に伴う脱毛に対して、どこまで保険が使えるかは診療内容によって異なります。
ウィッグなど外見を補う用品についても、一律に健康保険の対象となるわけではありません。

原因が分からない場合はまず皮膚科へ

抜け毛以外の症状がなく、どの医療機関へ行けばよいか分からない場合は、まず皮膚科が相談先です
皮膚科では、頭皮の炎症、脱毛した範囲、毛髪の太さや抜け方などを診てもらえます。

受診時には、次の内容を具体的に伝えると診察に役立ちます。

  • 抜け毛が増え始めた時期
  • 分け目・頭頂部・生え際など、特に気になる場所
  • 急に抜けたか、数年かけて徐々に薄くなったか
  • 頭皮のかゆみ、赤み、痛み、フケの有無
  • 月経、妊娠・出産、ダイエット、発熱などとの時間的な関係
  • 治療中の病気と服用している薬

皮膚科で女性型脱毛症と診断されても、その医療機関が自由診療の発毛治療を行っているとは限りません。
診断後に治療を希望する場合は、治療内容と費用の説明を受け、薄毛治療を扱う皮膚科や専門クリニックを選びましょう。

参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

女性の薄毛治療費は医療費控除や高額療養費の対象になる?

女性型脱毛症の治療費が高額になっても、健康保険、医療費控除、高額療養費が自動的に使えるわけではありません。
この3つは目的と判定基準が異なる制度です。

制度主な役割女性型脱毛症の自由診療
公的医療保険保険診療の窓口負担を一部に抑える原則対象外
医療費控除対象となる医療費が一定額を超えた場合に所得控除を受ける容姿の改善が目的と判断される費用は原則対象外
高額療養費1か月の保険診療の自己負担が上限額を超えた分を支給する自由診療分は対象外

「自由診療だから医療費控除も必ず使えない」
「病院で支払った費用ならすべて医療費控除にできる」
といった考え方は、どちらも正確ではありません。
それぞれの基準に沿って分ける必要があります。

女性型脱毛症の治療費は医療費控除の対象外になるのが一般的

医療費控除は、1年間に支払った対象医療費が一定額を超えた場合に、所得から差し引ける制度です
支払った治療費そのものが全額返金される制度ではありません。

国税庁は、医師による診療・治療の対価や、治療に必要な医薬品の購入費などを医療費控除の対象としています。
一方で、容姿を美化したり、容貌を変えたりするための費用は医療費に該当しないと示しています。

そのため、容姿の改善を目的として受ける女性型脱毛症の薬代、頭皮注射、自毛植毛などは、医療費控除の対象外になるのが一般的です。
医療機関で受けた自由診療であっても、治療目的に当たるかどうかが判断材料になります。

医療費控除の対象となる金額は、原則として以下の式で計算します。

医療費控除の計算式

その年に支払った対象医療費-保険金などで補てんされた金額-10万円

総所得金額等が200万円未満の場合は、10万円ではなく総所得金額等の5%を差し引き、控除額の上限は200万円です。

対象医療費は本人分だけでなく、生計を一にする配偶者や親族のために支払った分も合算できます。ただし、女性型脱毛症の自由診療費を対象医療費へ含めてよいかという判断と、家族分を合算した後の控除額の計算は別に行う必要があります。

医療費控除を申告するときは、医療費控除の明細書を確定申告書へ添付します。
領収書は提出を求められる場合があるため、確定申告期限等から5年間保管してください。
自由診療と保険診療の両方を受けた場合は、支払先・治療内容・金額が分かるように分けて記録しておくと申告時に整理しやすくなります。

領収書に「治療費」と書かれていることだけで対象になるとは限りません。
申告できるか判断に迷う場合は、領収書と治療内容が分かる書類を用意し、税務署へ問い合わせてください。

病気の治療費は医療費控除の対象になる可能性がある

円形脱毛症、頭皮の病気、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血などを診断・治療するために支払った費用は、医療費控除の対象になる可能性があります
健康保険が使われたかどうかだけではなく、病気の治療に必要な費用かどうかが重要です。

医療費控除では、保険金や高額療養費などで補てんされた金額を、支払った医療費から差し引きます。
また、自家用車で通院した場合のガソリン代や駐車料金は対象に含まれません。

病気の治療と女性型脱毛症の自由診療を同じ医療機関で受けた場合は、領収書の内訳を分けてもらうと整理しやすくなります。
領収書は捨てずに保管し、治療目的が分からない項目は医療機関へ尋ねてください。

参考:国税庁「医療費を支払ったとき」国税庁「医療費控除の対象となる医療費」国税庁「所得税基本通達73-4」

自由診療の費用は高額療養費制度の対象外

高額療養費制度は、保険適用される診療に対して患者が支払った自己負担額を対象とする制度です。
1か月の自己負担額が所得などに応じた上限を超えた場合に、超えた金額が支給されます。

女性型脱毛症の内服薬や外用薬、頭皮注射、自毛植毛が高額になっても、自由診療として支払った費用は高額療養費に含まれません
1年間の支払額が大きくなった場合も同様です。

高額療養費は、1月1日から12月31日までの年間費用ではなく、月の初めから終わりまでに支払った保険診療の自己負担額を基準にします。
医療費控除とは計算期間も仕組みも異なるため、同じ制度として扱わないようにしましょう。

一方、円形脱毛症や甲状腺疾患などの保険診療で自己負担額が高くなった場合は、高額療養費の対象になる可能性があります。
対象額や申請方法は、加入している健康保険組合、協会けんぽ、市町村国保へ確認しましょう。

参考:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

保険適用外の女性型脱毛症治療にかかる費用の目安

女性型脱毛症の治療費は、薬だけで治療するか、施術を追加するかによって大きく変わります。2026年7月時点で各クリニックが案内している料金を参考にすると、目安は次のとおりです。

治療法費用の目安支払い方の特徴
内服薬月5,000〜25,000円処方を受ける月ごとに費用がかかる
外用薬月8,000〜17,000円濃度や処方量によって料金が変わる
内服薬と外用薬月15,000〜4万円薬を組み合わせる分、単剤より高くなりやすい
頭皮注射1回15,000〜10万円使用する薬剤、施術方法、回数で総額が変わる
自毛植毛1回30万〜100万円以上基本料金、移植する株数、施術方法で差が出る

このほかに、初診料・再診料、血液検査料、オンライン診療の送料、通院時の交通費などがかかる場合があります。
自由診療では医療機関ごとに料金を決められるため、同じ薬や施術でも金額は一定ではありません。

詳しい月額・年間費用や、診察料・検査料を含めた総額の比べ方は、女性の薄毛治療にかかる費用は?毎月・年間の目安と料金を抑える方法を解説で紹介しています。

費用を抑えながら薄毛治療を続ける方法

女性型脱毛症の治療は、効果が現れているか判断するまでに時間がかかるため、無理なく支払える費用で続けることが大切です。

薬の価格だけで決めず、診察料・検査料・送料を含めた総額を比較しましょう。
必要な治療まで自己判断で減らしたり、処方された薬の使用を中止したりすることは避けてください。

オンライン診療を利用する

オンライン診療では、自宅から診察を受けられるため、通院時の交通費を抑えられます
診察から薬の配送までオンラインで完結する医療機関なら、移動時間や待ち時間も必要ありません。

ただし、オンライン診療でも診察料や薬の送料がかかる場合があります。
薬代が安く見えても、診察料や送料を加えると通院より高くなる可能性があるため、毎月支払う総額を比べてください。

また、円形に髪が抜けた、頭皮に強いかゆみや赤みがある、抜け毛とともに体調不良が続いている場合は、対面での診察や検査が必要になることがあります。
オンライン診療だけで原因を判断できるとは限らないため、症状に応じて受診方法を選びましょう。

必要性を理解してから治療を選ぶ

女性型脱毛症の自由診療では、内服薬や外用薬に加えて、頭皮注射やサプリメントなどを提案されることがあります。
複数の治療を組み合わせると、その分だけ毎月の負担も増えます。

治療を始める前に、それぞれの治療を行う目的、期待できる効果、副作用、必要な期間、支払総額について説明を受けてください。
薬だけで治療を始められるか、施術を追加する必要があるかも医療機関へ尋ねましょう。

高額な治療を最初から選ぶ必要があるとは限りません。
ただし、費用だけを理由に必要な検査や薬を省くのではなく、説明を受けたうえで治療内容を決めることが大切です。

複数のクリニックを同じ条件で比較する

自由診療では、医療機関ごとに治療内容と料金を決められます。
複数のクリニックを比較する場合は、掲載されている月額だけでなく、薬の種類・用量・処方量が同じかを見比べてください

初月のみ適用される割引料金や、複数か月の契約を条件とした料金が表示されている場合もあります。
初診料・再診料、血液検査料、送料、定期契約の解約条件を含め、6か月または1年間に支払う総額を計算すると比較しやすくなります。

料金体系や追加費用が分かりにくい場合は、契約前に内訳を書面やメールで尋ねてください。
治療内容と費用の両方に納得できるクリニックを選ぶことで、予想外の出費を防ぎやすくなります。

女性の薄毛治療と保険適用に関するよくある質問

Q
薄毛の治療に皮膚科を受診すれば必ず保険適用になりますか?
A

皮膚科を受診しても、必ず保険適用になるわけではありません。皮膚科でも、女性型脱毛症に対する発毛治療を自由診療として提供している場合があります。

一方、頭皮の炎症や円形脱毛症などが疑われ、医師が必要と判断した診察・検査・治療には保険が使える可能性があります。診療科の名前ではなく、診断名と診療内容で扱いが決まります。

予約時には、「抜け毛の原因を調べたい」「頭皮に赤みとかゆみがある」など、受診する目的と症状を具体的に伝えてください。女性型脱毛症の自由診療にかかる初診料を知りたい場合は、料金もあわせて尋ねましょう。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
薄毛の原因を調べるための初診や検査には保険が使えますか?
A

病気が疑われ、診断のために医師が必要と判断した診察や検査は、保険適用になる場合があります。ただし、女性型脱毛症の自由診療を始める前に行う診察や血液検査は、全額自己負担として扱われることがあります。

同じ血液検査でも、甲状腺疾患や貧血を診断するために行うのか、自由診療の薬を使用できるか調べるために行うのかによって扱いが異なる可能性があります。受診前に、初診料と検査料が保険診療か自由診療かを医療機関へ問い合わせてください。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
病気による抜け毛と女性型脱毛症を同時に治療できますか?
A

原因となる病気と女性型脱毛症を同時期に治療できる場合はあります。ただし、病気の治療は保険診療、女性型脱毛症の発毛治療は自由診療と、会計や受診日を分ける医療機関もあります。

日本では、保険診療と保険外診療を一連の診療として併用することは原則として認められていません。一部に保険外併用療養費制度がありますが、一般的な女性型脱毛症の自由診療が自動的にこの制度の対象になるわけではありません。

病気の治療と発毛治療の両方を希望する場合は、それぞれの診療内容、費用、処方薬の飲み合わせを医療機関へ伝えてください。複数の医療機関へ通う場合は、各医療機関で処方されている薬を共有することも必要です。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
保険証を提示すれば自由診療の費用も安くなりますか?
A

保険証やマイナ保険証を提示しても、自由診療の費用は安くなりません。女性型脱毛症の診察料や薬代が自由診療として設定されている場合は、全額自己負担です。

同じ日に保険診療を受ける場合や、本人情報を読み取るために保険証の提示を求められる場合があっても、自由診療部分が3割負担に変わるわけではありません。会計時に、保険診療と自由診療の内訳が分からないときは、受付で項目ごとの金額を尋ねてください。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
抜け毛がやばいかどうかの目安は?
A

1日50〜100本程度は、髪の生え替わりで抜ける範囲の目安です。ただし、洗髪の頻度や髪の長さで見え方が変わるため、本数だけでは判断できません。抜け毛が急に増えた状態が続く、分け目が広がる、円形に抜ける、頭皮に赤みや強いかゆみがある場合は皮膚科を受診してください。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
円形脱毛症は放置しても大丈夫?
A

放置しても大丈夫とは言い切れません。軽症では自然に髪が生える場合もありますが、脱毛斑が増えたり、頭部全体や全身へ広がったりすることがあります。円形に髪が抜けた場合は皮膚科を受診し、別の脱毛症ではないか調べてもらってください。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
10円はげ 女性 どれくらいで治る?
A

いわゆる10円はげが円形脱毛症だった場合、治るまでの期間は脱毛範囲や経過によって異なります。日本皮膚科学会のガイドラインでは、アトピー性疾患や内分泌疾患がなく、発症から1年以内で脱毛斑が少数の患者は、約80%が1年以内に回復したと報告されています。ただし、脱毛範囲が広がる場合もあるため、早めに皮膚科を受診してください。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
女性の薄毛を確実に治す方法はありますか?
A

薄毛の原因や進行度によって適した治療法が異なるため、発毛や完治を保証できる方法はありません。女性型脱毛症にはミノキシジル外用などの治療がありますが、効果には個人差があります。まずは医療機関で原因を調べ、自分の状態に合った治療を選ぶことが大切です。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
女性の自毛植毛の費用は?
A

女性の自毛植毛は、1回300,000円台〜数百万円が目安です。基本料金、移植する株数、手術方法によって総額が変わり、広い範囲へ移植する場合は費用が高くなります。自毛植毛は自由診療のため、原則として全額自己負担です。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
薄毛治療は保険適用になりますか?
A

AGAや女性型脱毛症に対する発毛治療は、原則として保険適用外です。一方、円形脱毛症や皮膚炎などが原因の場合は、その病気に対する診察・検査・治療に保険が使える可能性があります。保険適用の可否は、病名だけでなく実際に受ける治療内容によって決まります。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
女性の薄毛治療は保険がききますか?
A

女性型脱毛症(FAGA)に対する発毛治療は、原則として保険適用外です。ただし、円形脱毛症、頭皮の病気、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血などが抜け毛に関係している場合は、原因となる病気の診察・検査・治療に保険が使える可能性があります。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
女性の薄毛治療にかかる費用は?
A

薬による治療は月5,000〜40,000円程度、頭皮注射は1回15,000〜100,000円程度、自毛植毛は1回300,000円台〜数百万円が目安です。自由診療のため、治療法や医療機関によって料金が異なります。診察料、検査料、薬の送料などが別にかかる場合もあります。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Q
髪が薄くなった女性は何科に行けばいいですか?
A

まずは皮膚科を受診してください。円形脱毛症や頭皮の病気などを調べてもらえます。疲れやすさ、動悸、体重の増減、月経異常などを伴う場合は、症状に応じて内科や婦人科も受診先になります。女性型脱毛症の治療を希望する場合は、女性の薄毛を扱う専門クリニックも選択肢です。

※万が一事実と異なる認情報が掲載されていましたら「お問い合わせ」よりご連絡ください。

まとめ|保険適用の可否は薄毛の原因と治療内容で決まる

女性型脱毛症に対する発毛治療は、原則として保険適用外です
薬代、頭皮注射、自毛植毛などの費用は全額自己負担となり、保険証を提示しても3割負担にはなりません。

一方、円形脱毛症、頭皮の病気、甲状腺疾患、鉄欠乏性貧血などが抜け毛に関係している場合は、原因となる病気の診察・検査・治療に保険が使える可能性があります。
抜け毛が急に増えた、頭皮に赤みや強いかゆみがある、体調不良も続いているといった場合は、内科や皮膚科へ相談してください。

また、医療費控除と高額療養費は、健康保険とは別の制度です。
女性型脱毛症の自由診療は医療費控除の対象外になるのが一般的で、高額療養費も利用できません。
制度の対象になるか迷う費用は、医療費控除については税務署、高額療養費については加入中の公的医療保険へ問い合わせましょう。

女性型脱毛症と診断され、自由診療を検討する場合は、毎月の薬代だけでなく、診察料・検査料・送料を含めた総額を比べることが大切です


参考資料

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